自動販売機に小規模事業者持続化補助金が使える!補助対象となる条件は? | みんなの補助金コンシェルジュ

自動販売機に小規模事業者持続化補助金が使える!補助対象となる条件は?

自動販売機の導入には、小規模事業者持続化補助金を活用することができます。本コラムでは、補助対象となる条件や具体的な活用事例をわかりやすくご紹介。さらに、新札対応自動販売機にも補助金が使えるのかについても解説します。自販機の導入を検討中の方は、持続化補助金を賢く活用して導入コストを抑えましょう。

執筆: 梅沢 博香公開日: 2025-04-09
自動販売機に小規模事業者持続化補助金が使える!補助対象となる条件は?
井上 卓也カミーユ行政書士事務所 代表・行政書士

補助金・助成金を専門とする行政書士として、補助金申請サポート実績300社以上を有する。 慶應義塾大学卒業後、大手製薬会社での経験を積んだ後、栃木県・兵庫県に行政書士事務所を開業。『事業再構築補助金』、『ものづくり補助金』、『IT導入補助金』をはじめ、地方自治体を含む幅広いジャンルの補助金に精通。リモートを中心に全国の事業者の補助金申請サポートを行っている。

ポイント

  • 自動販売機の導入費用(本体・設置工事・ラッピングなど)は、販路開拓につながる取り組みであれば持続化補助金の補助対象になる可能性がある

  • 補助を受けるには、「売上アップにつながる理由」を明確にした経営計画書の作成が必須であり、自己判断での申請はNG

  • 50万円以上の設備は処分制限、100万円超は相見積もりが必要など、導入前に確認すべきルールが多い点に注意

自動販売機導入に持続化補助金は使える

自販機の購入・設置費用は、小規模事業者持続化補助金の補助対象になります。

人手をかけずに売上アップを狙える「販路拡大」の手段として、自動販売機の導入が今、多くの小規模事業者から注目されています。

特に、冷凍食品やスイーツなどを販売できるスマート型自販機は、24時間365日稼働する“無人店舗”として活用できるため、実店舗の営業時間外にも収益を生み出すことが可能です。

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補助金が使える理由

小規模事業者持続化補助金では、「販路開拓」や「業務効率化」を目的とした設備導入に対し、経費の一部を補助しています。そのため以下のような費用は、補助対象となる可能性があります。

  • 自動販売機の購入費用

  • 設置にかかる工事費

  • オリジナルデザインのラッピング費用 など

注意点:経営計画書の提出が必須

補助対象として認められるためには、「導入することでどのように売上につながるのか」を明確にした経営計画書の作成・提出が必要です。

自己判断で進めず、必ず商工会・商工会議所に相談して、対象経費に該当するか事前に確認しておきましょう。

実際の導入事例

たとえば、株式会社スマリテが提供する「冷凍スマート自販機(58万円〜)」は、冷凍グルメやスイーツの販売に対応したモデルで、多くの飲食店やカフェでの導入が進んでいます。

人件費をかけずにいつでも売れる仕組みをつくるツールとして、非常に有効です。

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持続化補助金の概要

小規模事業者持続化補助金は、地域に根ざした小規模事業者の販路開拓や業務効率化を支援するための国の制度です。

商工会・商工会議所の支援を受けながら、事業計画に基づいて取り組む販促活動や設備導入などに対して、かかった費用の一部が補助されます。

対象となる事業者

この補助金の対象となるのは、以下のような小規模事業者です。

【商業・サービス業(宿泊業・娯楽業除く)】常時使用する従業員数が5人以下
【宿泊業・娯楽業・製造業・その他】常時使用する従業員数が20人以下

また、個人事業主や、会社設立後間もない事業者も対象となる場合があります。

補助を受けるには、所属する商工会または商工会議所のサポートを受けながら「経営計画書」などの書類を作成・提出する必要があります。

補助率と補助上限額

項目

内容

補助率

対象経費の2/3以内

補助上限額

原則50万円(特定の加点措置や条件により、100万円〜200万円に引き上げられる場合あり)

たとえば、冷凍自動販売機の導入や、キャッシュレス対応の新型自販機などの購入費用も「販路開拓」の取り組みと認められれば、補助対象となる可能性があります。

持続化補助金の申請手続きと必要書類

小規模事業者持続化補助金は、きちんと手続きを踏めば、個人事業主や中小企業でも申請・採択が十分に可能です。

ここでは、申請までの流れをステップごとに解説します。

申請の流れ

STEP 1:商工会・商工会議所に相談する

申請には、商工会または商工会議所の支援が必須です。

まずは、事業所の所在地を管轄する団体に相談し、申請に向けた準備を始めましょう。

STEP 2:経営計画書・補助事業計画書の作成

補助金の要となるのがこの計画書です。

「なぜこの投資が必要なのか」「どのように売上につなげるか」を具体的に記載します。

商工会などからアドバイスをもらいながら進めるとスムーズです。

STEP 3:必要書類をそろえる

申請には、以下のような書類が必要です。

  • 経営計画書・補助事業計画書

  • 様式1〜様式5(公募要領に基づく指定フォーマット)

  • 決算書や確定申告書の控え

  • 見積書やカタログ(自販機など購入予定の設備に関する資料)

  • 商工会または商工会議所による事業支援計画書

STEP 4:電子申請(Jグランツ)または郵送で提出

現在は基本的に電子申請(「Jグランツ」という国の補助金申請サイト)での提出が主流ですが、郵送も選択可能です。

提出方法は公募回ごとに変わる場合があるので、最新の公募要領を確認しましょう。

STEP 5:審査・採択結果の通知を待つ

提出後は、1〜2か月程度で審査が行われ、採択された場合は通知があります。

採択後に事業を開始し、事後に実績報告を行って補助金が支給されます。

申請時のポイント

  • 締切は公募ごとに異なるため、必ず公式サイトで最新情報を確認すること。

  • 余裕をもって1〜2か月前から準備を始めるのが理想です。

  • 経営計画書は数字や根拠があるほど通りやすい!商工会のアドバイスを活用しましょう。

持続化補助金を活用した自動販売機導入事例

実際にどのように自動販売機が活用されているのか、申請のイメージが湧く具体例をご紹介します。

事例1:無人ロッカー販売機を導入した釣具店の事例

九州にある釣具店では、早朝の利用客が多く、毎日朝4時半からの営業が続いていました。

しかし、スタッフの負担や効率化の観点から、営業時間の短縮が課題となっていました。

導入の取り組み
補助金を活用し、以前から検討していた無人ロッカー型の自動販売機を店先に設置。

釣具やエサを自販機で販売することで、営業時間に関係なく購入できる体制を整えました。

※無人ロッカー型とは、中が見えるロッカーに商品を入れ、料金支払い後に該当ロッカーのカギが開く仕組みです。

導入の効果

  • 早朝営業が不要になり、労働時間を大幅に削減

  • ユニークな販売方法として話題になり、認知度が全国に拡大

ポイント

この事例では、特別な広告費はかけず、自動販売機を導入しただけで販路拡大と業務効率化を実現しています。

「自社の商品を、別の形で販売する」というシンプルな工夫でも、補助金の対象となり得る好例です。

しっかりとした目的と計画があれば、自動販売機は非常に申請しやすい経費と言えるでしょう。

事例2:キッチンカーと自動販売機事業を展開した老舗旅館の事例

宮崎市にある老舗旅館では、コロナ禍をきっかけに新たな販路拡大を検討。もともと構想していたキッチンカーの導入と、自動販売機の設置に踏み切りました。

背景には、地元の過疎地域へ料理を届けたいという思いや、車社会の宮崎において「車からすぐに買える」販売方法を模索していたことがあります。

導入した取り組み

  • 看板メニューを提供するキッチンカーの移動販売

  • 共働き家庭を支援するためのお惣菜入り自動販売機の設置

得られた成果

  • 旅館が最新の販売スタイルに挑戦したことで話題性が高まり、メディア取材が増加

  • 和風で上品なデザインの自動販売機が注目を集め、地域での認知度やブランド価値が向上

ポイント

この事例では、自動販売機の導入に明確な目的がありました。

  • 車社会のニーズに対応

  • 和風デザインで観光地らしい世界観を演出

  • 子育て中の母親が立ち寄りやすい仕組みを提供

地域性や利用者のライフスタイルを踏まえて導入されたことで、販売だけでなく話題づくりやブランディングにもつながった好例と言えるでしょう。

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持続化補助金を活用して自販機導入する際の注意点

小規模事業者持続化補助金を活用して自動販売機を導入する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。事前に確認しておくことで、申請のスムーズさや採択率アップにもつながります。

1.50万円以上の設備は「処分制限財産」に

補助金で税抜50万円以上の設備を導入する場合、その設備は「処分制限財産」に該当します。

これは、公募要領(P13)に以下のように記載されています。

単価50万円(税抜き)以上の機械装置等の購入は「処分制限財産」に該当し、補助事業が終了し補助金の支払いを受けた後であっても、一定期間において処分(目的外利用、譲渡、担保提供、廃棄等)が制限されます。

自動販売機は50万円を超えることが多いため、補助金を使って導入した機器には、一定期間の利用制限がかかることをあらかじめ理解しておきましょう。

2.100万円を超える場合は「相見積もり」が必要

自動販売機の価格が100万円(税込)を超える場合は、2社以上の業者からの見積もり(相見積もり)が必要になります。

価格帯によっては該当するケースも多いため、あらかじめ見積対応が可能な業者をリストアップしておくと安心です。

3.導入の目的が明確であることが大前提

補助金申請において、自動販売機を「なんとなく導入したい」では採択されにくくなります。

自販機導入によって何を実現したいのか、その目的や効果を明確にすることが重要です。

最低限、以下の5点は整理しておきましょう。

  1. 新たな売上につながるか?

  2. 自販機に適した商品か?

  3. 費用対効果は見込めるか?

  4. 地域や業種のニーズと合っているか?

  5. 業務効率化や人手不足の解消になるか?

これらをしっかり考えることで、申請書類の説得力が増し、採択の可能性も高まります。

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監修者

監修者からのワンポイントアドバイス

補助金の活用には明確な目的が必要となります。公的な支援として補助金を投入してサポートすることとなりますので目的を明確にしてしっかりと事業計画書を作成して申請に臨むように心がけましょう。専門家の支援があるとスムーズに進みます。