「省力化投資補助金カタログ型」とは?
2024年度から始まる「省力化投資補助金カタログ型」の特徴は以下3点です。
(1)省力化投資を支援
(2) 賃上げ達成で優遇
(3)申請者は導入したいツールをカタログから選定
(1)省力化投資を支援
「省力化投資補助金カタログ型」は、は人手不足に悩む中小企業等の売上拡大・生産性向上を促進するため、ドローンや積み下ろしロボット等のIoTやロボット等の導入を通して業務省力化への投資を支援する制度です。
loTとは?
IoT とは、「Internet of Things」の略で、「モノのインターネット」という意味で使われています。
モノがネットと接続されることで、これまで埋もれていたデータをサーバー上で処理、変換、分析、連携することが可能になります。
スマホで照明をコントロールしたり、スマホでエアコンを遠隔操作したりすること等、身近なところでもIoT技術は活用されています。
(2)賃上げ達成で優遇
最終的な目標として従業員の持続的賃上げが掲げられており、賃上げ要件を達成すると補助額が最大500万円引上げられます。
詳細は、補助額・補助率の章をご覧ください。
(3)申請者は導入したいツールをカタログから選定
「省力化投資補助金カタログ型」の申請者は、導入したいツールをベンダーが登録したカタログから選んで申請します。
そのため、専門的知識がなくても「簡単にすぐに使える高品櫃のツール」を導入できます。
カタログ登録されたツールは、公式サイトに掲載される予定です。
カタログに掲載されるツールの例
・製造業で使える産業型ロボット
・飲食業で使える自動清掃機ロボットや自動配膳ロボット
2024年最新!「省力化投資補助金カタログ型」が3分で分かるコラムはこちら!
「省力化投資補助金カタログ型」の目的
売上拡大や生産性向上を後押しするために人手不足の中小企業等に対して省力化投資を支援し、付加価値額や生産性向上を図り、賃上げにつなげること
補助額・補助率
1,500万円・1/2
補助上限額は、従業員数や賃上げの有無によって変わります。
従業員数 | 補助上限額 |
従業員数5名以下 | 上限200万円(300万円) |
従業員数6~20名 | 上限500万円(750万円) |
従業員数21名以上 | 上限1,000万円(1500万円) |
※賃上げの要件を達成することで、( )内の値に上限額が引き上がります。
補助対象者
人手不足で付加価値額の増加を目指す中小企業・小規模事業者等
個人事業主も利用できる可能性が高いです。
「省力化投資補助金カタログ型」は個人事業主も対象?
補助対象経費
IoT、ロボット等の人手不足解消に効果がある汎用製品です。
ただし、ベンダーがカタログ登録したツールのみが補助対象になります。
カタログ登録されたツールは、公式サイトに掲載される予定です。
申請者はそこから自社にあったツールを選びます。
「省力化投資補助金カタログ型」の対象外製品
「ソフトウェアのみの製品」や「他の製品と組み合わせて初めて効率化が可能となる製品」等は補助対象外です。
つまり、「単体で簡単に使える省力化・自動化がかなうツール」のみが対象になります。
カタログ対象商品は?対象外となるものは?
申請手順
(1) 本事業の理解・gBizIDの取得する
(2)省力化製品の選択等の事前準備をする
(3) 販売事業者と共同で補助金申請をする
(4) 事務局が審査・採択をする
(5) 採択後、補助事業を実施する
(6) 補助金交付の手続きをする
(7)事務局が補助金額の確定・交付をする
(7) 事業実施効果報告をする
スケジュール
公募開始:令和6年3月より
申請開始:令和6年4月より
全公募回数:令和6年3月~令和8年度まで、15回程度の公募を実施
年間公募回数:5~6回程度、2ヵ月に 1回のペースと予想
■第1回公募の予想スケジュール
公募期間:令和6年4月~6月(2か月間)
申請開始:令和6年4月
≪2か月≫
申請締切:令和6年6月
≪1か月≫
採択発表:令和6年7月
≪12か月≫
事業実施期間:令和7年6月
≪1か月≫※実績報告提出
補助金受給:令和7年7月
「省力化投資補助金カタログ型」活用イメージ
「省力化投資補助金カタログ型」は、幅広い職種で活用できます。
物流と農業の場合の活用事例を紹介します。
物流
【検品・仕訳システムの導入】
従業員の人数を削減して正確に仕分けができるようになった。
農業
【IoT技術の導入】
温度センサーや湿度センサーから取得したデータを使用し、「雨が降ってきたらビニールハウスの扉を閉める」「一定の温度になったら空調を稼働させる」等が可能になった。
【ドローンの導入】
ドローンで効率的に農薬散布や水やりができるようになった。
他業種の活用事例はこちらのコラムでチェック!
「省力化投資補助金カタログ型」の申請は初回が有利!
「省力化投資補助金カタログ型」にご興味のある事業者さま。
予算が潤沢にある初回の申請は、採択される可能性がグッと高くなります!
逆に最終に近づくほど予算も少なくなるので採択率は低下。
例えば最終回間近の第11回公募「事業再構築補助金」では、採択率が20%近く下がってしまいました。
「省力化投資補助金カタログ型」の申請は初回が有利!
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逆に最終に近づくほど予算も少なくなるので採択率は低下。
例えば最終回間近の第11回公募「事業再構築補助金」では、採択率が20%近く下がってしまいました。
「省力化投資補助金」の申請は、早い方が断然有利です!
プロの手を借りればさらに採択率アップを見込めます。
「省力化投資補助金カタログ型」のご相談は以下のフォームからお問い合わせください。
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「IT導入補助金」とどこが違う?
「省力化投資補助金カタログ型」が「IT導入補助金」はどちらも「ベンダーと協力して申請する」「設備導入費用が補助される」等似ている点があります。
以下7つの視点から両者の違いまとめました。
(1) 目的
(2) 補助対象
(3) 申請方法
(4) 補助対象者
(5) スケジュール
(6) 対象業種、領域
(7) 補助率・補助上限額
省力化投資補助金カタログ型 | IT導入補助金 | |
(1)目的 | 売上拡大・生産性向上を後押しするために、人手不足に悩む中小企業等に、省力化投資を支援し、中小企業等の付加価値額や生産性向上を図り、賃上げにつなげること | 業務効率化やDX等に向けた ITツール(ソフトウェア、サービス等)の導入を支援すること |
(2)補助対象 | loT、ロボット等の人手不足解消に効果がある汎用製品 | 自社の課題やニーズに合ったITツール、サイバーセキュリティを向上させるためのソフト インボイス対応に必要な会計ソフト・受発注ソフト・決済ソフト等 |
(3)申請方法 | GビズIDプライムアカウントを使用した電子申請 | GビズIDプライムアカウントを使用した電子申請 |
(4)補助対象者 | 中小企業等 | 中小企業・小規模事業者等 |
(5)スケジュール | 令和6年3月~令和8年度まで、15回程度の公募を実施 2ヵ月に 1回、年間5~6回程度か | 1ヵ月に 2回、年間17回程度か(枠によって異なる) |
(6)対象業種、領域 | 製造業、宿泊・介護等のサービス業、物流・倉庫業界、建設業等 | 製造業、宿泊・介護等のサービス業、物流・倉庫業界、建設業等 |
(7)最大補助率・補助上限額 | 1/2・1,500万円 | 4/5・3,000万円 |
その他 | 【採択予定件数】 15回で計120,000件程度 1回の平均採択者数は約8,000件程度か | 【採択率】 枠によって異なるが高い枠で約77% |
違う点
・補助目的が違う
・「省力化投資補助金カタログ型」は年間公募回数の方が少ない
・「省力化投資補助金カタログ型」は補助率が低く、補助上限額も小さい
・補助対象が違う。「省力化投資補助金カタログ型」ではソフトウエアは対象外
同じ点
・電子申請で応募する
・ベンダーと協力して申請する
・業種を限定せず幅広い業種で活用できる
・補助対象者は、個人事業主を含む中小企業
「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」とどこが違う?
「省力化投資補助金カタログ型」と同じ省力化のツール導入費が補助される「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」。
「IT導入補助金」と同じく7つの視点から両者の違いまとめました。
省力化投資補助金カタログ型 | 中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金 | |
(1)目的 | 売上拡大・生産性向上を後押しするために、人手不足に悩む中小企業等に、省力化投資を支援し、中小企業等の付加価値額や生産性向上を図り、賃上げにつなげること | 人手不足等の解消に向けて行う大規模投資を促進し、地方においても持続的な賃上げを実現すること |
(2)補助対象 | loT、ロボット等の人手不足解消に効果がある汎用製品 | 建物費(拠点新設・増築等)、機械装置費(器具・備品費含む)、ソフトウェア費、外注費、専門家経費 |
(3)申請方法 | GビズIDプライムアカウントを使用した電子申請 | GビズIDプライムアカウントを使用した電子申請 |
(4)補助対象者 | 中小企業等 | 中堅・中小企業 |
(5)スケジュール | 令和6年3月~令和8年度まで、15回程度の公募を実施 2ヵ月に 1回、年間5~6回程度か | |
(6)対象業種、領域 | 製造業、宿泊・介護等のサービス業、物流・倉庫業界、建設業等 | 製造業、卸売業等 |
(7)最大補助率・補助上限額 | 1/2・1,500万円 | 1/3・50億円 |
その他 | 【採択予定件数】 15回で計120,000件程度 1回の平均採択者数は約8,000件程度か | 【採択予定件数】 |
違う点
・目的が違う※
・「省力化投資補助金カタログ型」より補助額が小さい
・「省力化投資補助金カタログ型」より補助率が大きい
・「省力化投資補助金カタログ型」は補助対象経費の幅が狭い
・「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」は中堅企業も申請対象になる
※「省力化投資補助金カタログ型」は地方の持続的な賃上げを実現するという「地域へのインパクト」がある事業計画が求められない
同じ点
・電子申請で応募する
・業種を限定せず幅広い業種で活用できる
・補助対象者は、個人事業主を含む中小企業
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