IT導入補助金でパソコン購入する方法は?注意点を分かりやすく解説!

本コラムでは、IT導入補助金2025でパソコンを購入する方法について紹介します。パソコン購入できる枠や補助額・補助率、手順などの詳細を分かりやすく解説。2025年度のIT導入補助金の変更点についても詳しく説明します!ぜひお役立てください。
梅沢 博香

公開日:

更新日:

「IT導入補助金2024」でパソコン購入する方法は?

この記事を監修した専門家

監修専門家: 井上卓也行政書士

井上 卓也

代表・行政書士

補助金・助成金を専門とする行政書士として、補助金申請サポート実績300社以上を有する。

慶應義塾大学卒業後、大手製薬会社での経験を積んだ後、栃木県・兵庫県に行政書士事務所を開業。 『事業再構築補助金』、『ものづくり補助金』、『IT導入補助金』をはじめ、地方自治体を含む幅広いジャンルの補助金に精通。 リモートを中心に全国の事業者の補助金申請サポートを行っている。

IT導入補助金でパソコンを購入する方法は?

IT導入補助金でパソコンを購入する場合は「インボイス枠(インボイス対応類型)」を活用します。
「インボイス枠(インボイス対応類型)」は、インボイス制度に対応した会計ソフト、受発注ソフト、決済ソフト、PC・ハードウェア等を導入し労働生産性の向上をサポートする枠です。
IT導入補助金(デジタル化基盤導入枠).

インボイス制度に対応した会計・受発注・決済ソフトの補助率

補助率補助額
中小企業は3/4、小規模事業者は4/550万円以下
2/3以内50万円超〜350万円以下

ポイント

補助率は、中小企業は3/4、小規模事業者は4/5となり、小規模事業者が優遇されます。
補助額は50万円を境にソフトウェアの機能の条件が違います。(以下参照)

【50万円以下】

  • 会計・受発注・決済のうち1機能以上を有することが必須


【50万円超〜350万円以下】

  • 補助額50万円超の際の補助率は、補助額のうち50万円以下については3/4(小規模事業者は4/5)、50万円超については2/3
  • 会計・受発注・決済のうち2機能以上を有することが機能要件

パソコン等のハードウェアの補助率

補助対象補助率補助額
パソコン・タブレット等1/2以内10万円以下
レジ・券売機等20万円以下

IT導入補助金でパソコン購入する際の注意点

IT導入補助金を活用してパソコンを購入する際の注意点は以下4つです。

  1. ソフトウェアの導入とセットで行う
  2. 「IT導入支援事業者」からパソコンを購入する
  3. 交付決定後に契約・申し込み。請求の後に支払いの順番
  4. パソコンの領収書は保管しておく

1.ソフトウェアの導入とセットで行う

「IT導入補助金2024」を活用してパソコンを購入する場合は必ずソフトウェアと一緒に購入します。
ハードウェアとソフトウェアの補助率は違うのでそれぞれ計算しましょう。

例:会計ソフトを利用するためにパソコン購入する場合

パソコン:150,000円
会計ソフト:50,000円

【パソコン】
150,000円×1/2=7,500円

【会計ソフト】
50,000円×3/4=37,500円
※中小企業の場合

7,500円+37,500円=112,500円
となり、パソコン+会計ソフトの補助申請可能額は112,500円になります。
補助申請可能額をシュミレーションする!

2.「IT導入支援事業者」からパソコンを購入する

パソコンとソフトウェアは必ず「IT導入支援事業者」から購入します。
家電量販店やフリマアプリ等の「IT導入支援事業者」以外から購入すると、例え採択されていたとしても補助金を活用できなくなります。

「IT導入支援事業者」とは?

中小企業・小規模事業者等に対して「IT導入補助金2024」を活用したITツールの導入をサポートするパートナーのことです。
どのようなITツールを導入するとよいかといった提案をはじめ、補助に関する問合せへの対応や申請手続きもサポートします。
「IT導入支援事業者」は、事務局および外部審査委員会による審査の結果、認定されたいわば「国のお墨付きの事業者」でもあります。


「IT導入支援事業者」からパソコンを購入する方法

IT導入補助金の公式サイトには、パソコンやソフトウェア等のツールを販売している「IT導入支援事業者」を検索できるページがあります。
「ツール名から探す」の検索窓に「Windows」や「パソコン」等と入力。「要件/目的から探す」の「インボイス枠」の該当項目にチェックを入れると、検索した条件のパソコンを販売する「IT導入支援事業者」が探せます。
「IT導入補助金2024」でパソコン購入する方法は?出典:「IT導入補助金2024」公式サイト
「IT導入支援事業者」を探す!

「IT導入支援事業者」にパソコン購入について相談する!

「IT導入補助金を活用してパソコンを導入したいけど、どれにしようか迷う……」
「どんなソフトウェアが自社に合っているのか分からない」
等、お悩みはありませんか?ぜひ弊社までご連絡ください!
弊社は、IT導入補助金の「IT導入支援事業者」です。
補助金の申請総額70億円以上、総申請件数2,000件以上の実績を誇る「補助金申請サポートのプロ」です。
IT導入補助金2024に関するお悩みを、ぜひお聞かせください!
【無料】リアリゼイションに相談する!

3.交付決定後に契約・申し込み。請求の後に支払いの順番を守る


申請フロー交付申請を完了し、事務局から交付決定を受けた後のフローは以下のとおりです。

  1. 交付決定
  2. ITツールの契約・申し込み
  3. 請求
  4. 支払い

※納品と支払いの順番は問われません。

4.パソコンの領収書は保管しておく

パソコンを購入した際の領収書等は必ず手元に取っておくようにしてください。後に補助金額を決定するための報告時に必要になります。

IT導入補助金でパソコンを購入する際の流れ

IT導入補助金でパソコン購入をする際の申請の流れは次の通りです。
IT導入補助金の申請の流れ

1.申請前の準備

「IT導入支援事業者」を選定する

まずはサポートを受ける「IT導入支援事業者」を選定し、自社の業種や事業規模や経営課題からどのようなITツールを導入するのがよいかを相談します。
【無料】リアリゼイションに相談する!

「gBizID」プライムアカウントを取得する

「gBizID」とはIT導入補助金の申請以外にも、複数の行政サービスをひとつのアカウントで管理が行えるシステムです。
「gBizID」には2種類がありますが、IT導入補助金の申請には「gBizIDプライム」が必要です。

「gBizID」はオンラインで簡単取得!

「みらデジ経営チェック」を行う

「みらデジ」は、中小企業庁が実施する中小企業・小規模事業者等の経営課題をデジタル化により解決することをサポートする制度です。
「みらデジ」ポータルサイト内に「gBizID」で登録し、「経営チェック」(無料)を実施します。
「みらデジ」

「SECURITY ACTION」を宣言する

「SECURITY ACTION」は中小企業自らが、情報セキュリティ対策に取組むことを自己宣言する制度です。
取組み目標に応じて「★一つ星」と「★★二つ星」があり、IT導入補助金の申請には「★一つ星」から対象となっています。
交付申請の作成時に宣言済アカウントIDの入力が求められます。
「SECURITY ACTION」

2.交付申請

「IT導入支援事業者」と商談を進め、交付申請の事業計画を策定します。
「申請マイページ」で必要な情報を入力し、書類を添付します。
「申請マイページ」には「IT導入支援事業者」が入力する情報もあるため、共同で申請を行います。

3.補助事業の実施と実績報告

交付申請を完了し事務局から「交付決定」を受けた後に、ITツールの発注・契約・支払い等を行います。
その後、実際にITツールの発注・契約・納品・支払い等を行ったことが分かる証憑を「申請マイページ」から提出します。
実績報告が完了し、補助金額が確定すると補助金が交付されます。

4.事業実施効果報告

受給後、補助金の活用によって導入したITツールの効果等を実施効果報告としてまとめ、一定の期限内に「申請マイページ」から入力します。
入力した内容について「IT導入支援事業者」に実績値を確認してもらった後に事務局へ提出します。

申請に必要な書類

交付申請時に必要となる資料は法人・個人事業主で異なるのでご注意ください。

法人の場合

  • 履歴事項全部証明書(発行から3ヶ月以内のもの)
  • 税務署で発行された直近分の法人税の納税証明書(「その1」若しく は「その2」)

履歴事項全部証明書をPC・スマホから取り寄せる!

個人事業主の場合

  • 税務署が受領した直近分の確定申告書の控え
  • 税務署で発行された直近分の所得税の納税証明書(「その1」若しくは「その2」)
  • 運転免許証(有効期限内のもの)、運転経歴証明書若しくは住民票 (発行から3ヶ月以内のもの)

2025年度、IT導入補助金はどうなる?

2025年度も引き続きIT導入補助金は実施されます。

IT導入補助金はどう変わる?

2025年度のIT導入補助金は、4つの変更点があります。

変更点1:最低賃金付近で働く従業員が多い事業者の補助率がアップ

通常枠では、3ヶ月以上「地域別最低賃金+50円以内」で雇用している従業員が全従業員の30%以上いる事業者について、補助率を従来の「1/2」から「2/3」に引き上げます。

変更点2:セキュリティ枠の補助上限引上げ

セキュリティ対策推進枠において、補助上限を100万円から150万円引き上げます。

変更点3:セキュリティ枠、小規模事業者の補助率引き上げ

セキュリティ対策推進枠において、小規模事業者の補助率を1/2から2/3に拡大します。

変更点4:補助対象経費の幅が広がる

通常枠・複数社連携IT導入枠・インボイス対応類型において、導入関連費(保守サポートやマニュアル作成等の費用に加えて、IT活用の定着を促す導入後の”活用支援”も含む)も補助対象経費になります。
参考:中小企業庁

「IT導入補助金2025」確定!スケジュールはどうなる?

「IT導入補助金」の公式サイトはこちら!

IT導入補助金に関する人気コラム

IT導入補助金の最新の採択率をチェック!
IT導入補助金は個人事業主も使えます!
最新「IT導入補助金」ECサイト構築は補助対象外!

補助金を活用したい事業者の皆様へ!

低リスクな資金調達を希望されてる方には、返済不要の補助金がおすすめです!
補助金を活用すれば、コストダウンして設備投資や新規事業への挑戦が実現できます。
御社が利用可能な補助金を調べる!

2025年度版!国の補助金一覧

IT導入補助金
・最大450万円
・2025年度は内容が拡充されます!
・ハードウェアやソフトウェアなどのITツール導入を支援します。
「IT導入補助金」の詳細&相談はコチラ!


ものづくり補助金
・最大4,000万円~1億円
・2025年度は内容が拡充されます!
・革新的サービス開発・試作品開発や生産プロセスの改善などを行うための設備投資を支援します。
「ものづくり補助金」の詳細&相談はコチラ!


小規模事業者持続化補助金
・最大250万円
・販路開拓に取り組む小規模事業者を支援します。
「小規模事業者持続化補助金」の詳細&相談はコチラ!


省力化投資補助金
・最大1,500万円
・省力化製品の導入を支援します。
「省力化投資補助金」の詳細&相談はコチラ!


中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金
・最大50億円
・中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化投資を支援します。
「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」の詳細&相談はコチラ!


事業承継・M&A補助金
・事業承継やM&A(事業再編・事業統合等)を契機に行う経営革新や、経営資源の引継ぎを支援します。
・事業承継引継ぎ補助金から名称変更され、2025年度も注目されている補助金です。
「事業承継・M&A補助金」の詳細&相談はコチラ!

2025年度、補助金・助成金を活用したい方はこちら!

「うちの会社でも使えるかな?」
「こんな事業をやりたいんだけど、ぴったりの補助金が知りたい!」
などあなたの補助金に関するお悩みやお困りごと、ぜひ私たちに詳しくお聞かせください!
もちろん、具体的な活用方法が決まっていない方も大歓迎です。

実は、「補助金は申請すれば受給できる」わけではありません。
厳しい審査をクリアする必要があり、4社に1社しか通過できない難関補助金も多いのです。
審査通過率を飛躍的に上げるには、申請サポート会社の力を借りるのが鉄則!
提出書類の抜け・漏れがないように、弊社が万全のサポートで審査通過を目指します。

弊社は補助金申請のサポートを行っており、これまでに70億円以上の申請総額、2,000件以上の申請実績があります。
専門家による的確なアドバイスとサポートで、御社を採択へ導きます!ぜひお気軽に弊社にご相談ください。

「補助金を活用したいけど採択されるか自信がない」
どの補助金が自社で使えるのかわからない」
と言う方は、以下のお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせくださいませ。担当者があなたのお悩みに丁寧に回答いたします!