2025年度、ものづくり補助金は実施される?
2024年12月6日に発表された令和6年度補正予算案より、2025年度も引き続きものづくり補助金が実施されることが確定しました。
2024年12月6日、令和6年度補正予算案が発表され、2025年度のものづくり補助金の全貌が明らかになりました。 本コラムでは、今回の補正予算案の内容を元に2025年度のものづくり補助金の実施の有無やスケジュールなどを予想します。 2025年度、ものづくり補助金の活用を検討中の方はぜひご覧ください。
カミーユ行政書士事務所代表・行政書士
補助金・助成金を専門とする行政書士として、補助金申請サポート実績300社以上を有する。
慶應義塾大学卒業後、大手製薬会社での経験を積んだ後、栃木県・兵庫県に行政書士事務所を開業。 『事業再構築補助金』、『ものづくり補助金』、『IT導入補助金』をはじめ、地方自治体を含む幅広いジャンルの補助金に精通。 リモートを中心に全国の事業者の補助金申請サポートを行っている。
2024年12月6日に発表された令和6年度補正予算案より、2025年度も引き続きものづくり補助金が実施されることが確定しました。
内閣府の資料と令和6年度補正予算案から、2025年度のものづくり補助金には2つの変更点があることが分かっています。
2025年度のものづくり補助金の最高補助額は、2024年度と変わらず8,000万円です。
最低賃金付近の給与で働く従業員がいる事業者に対して、補助率を2/3に引き上げる特別な優遇措置が導入される可能性があります。
参照:内閣府
製品・サービス高付加価値化枠について、従業員区分を見直し、21人以上の中小企業を対象に、補助上限を引上げます。
【製品・サービス高付加価値化枠】
従業員数 | 通常類型 | 成長分野推進類型 |
21名以上 | 1,250万円→? | 2,500万円→? |
賃上げ動向を踏まえ、賃上げ要件、運用等を見直します。
ものづくり補助金は、「革新的なアイデア」や「効率化」を実現する設備やシステムへの投資をサポートする制度です。
申請には、以下の条件を目指した3~5年の計画が必要になります。
まずは、「公募要領」というガイドを読んで、自分が対象かどうか、申請に必要な条件、使える経費、そして申請のスケジュールをチェックしましょう。
補助金の申請には、「GビズID」というアカウントが必要です。これを使って電子申請を行います。
※GビズIDの取得には時間がかかることがあるので、早めの手続きをおすすめします!
交付候補者に選ばれた後、正式な交付申請と決定を経て、事業を開始します。
補助事業の期間内に設備投資などを完了し、「実績報告書」を提出します。
3~5年の事業計画をもとに事業を進め、毎年「事業化状況報告」を提出します。
※事業の成果が計画に達しない場合、補助金を返還する必要があることもありますので注意しましょう。
省力化 (オーダーメイド)枠 | 製品・サービス高付加価値化枠 | グローバル枠 | ||
通常類型 | 成長分野進出類型 (DX・GX) | |||
要件 | 省力化への投資 | 製品・サービスの 高付加価値化 | DXやGXに資するもの | 海外事業の拡大・強化 に資するもの |
補助上限 | 750万円~8,000万円 | 750万円~1,250万円 | 1,000万円~2,500万円 | 3,000万円 |
補助率 | 1/2 | 1/2 | 2/3 | 1/2 |
【全枠・類型共通】
機械装置・システム構築費(必須)、運搬費、技術導入費、知的財産権等関連経費、外注費、専門家経費、クラウドサービス利用料、原材料費
【グローバル枠のみ】
海外旅費、通訳・翻訳費、広告宣伝・販売促進費も利用可能
ものづくり補助金の採択率は枠によって異なります。
18次までの全体の平均採択率は約50%です。
以下、採択率の推移になります。
最新のものづくり補助金の採択率はこちら!
ものづくり補助金の過去の公募スケジュールから2025年度の公募回数を予想すると、3回程度になる可能性があります。
年度 | 公募回 | 実施回数 |
2020年度 | 1次~5次 | 計5回 |
2021年度 | 6次~9次 | 計4回 |
2022年度 | 10次~13次 | 計4回 |
2023年度 | 14次~17次 | 計4回 |
2024年度 | 18次~19次(未実施) | 計2回? |
2025年度 | 20次~23次(予想) | 計3回(予想) |
ものづくり補助金の第19次公募について、公式な発表はありません。(2024年11月28日現在)
しかし、内閣府の「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」で、ものづくり補助金の充実が図られる文言が見えられるため、第19次公募の実施が見込まれます。
具体的な公募開始時期については、例年の補正予算の閣議決定が12月頃に行われていることから、2025年1~3月の間に公募が開始される可能性があります。
※正式な日程は未定ですので、最新の情報はものづくり補助金の公式サイトでご確認ください。
過去の公募スケジュールから2024年度最後の公募となる可能性がある19次公募と2025年度の公募スケジュールを予想しました。
年度 | 公募回 | 公募締切日 | 採択発表日 |
2024年度 | 19次 | 2025年1~3月頃 | 2025年5月頃 |
2025年度 | 20次 | 2025年6月頃 | 2025年8月頃 |
21次 | 2025年9月頃 | 2025年11月頃 | |
22次 | 2025年12月頃 | 2026年2月頃 | |
23次 | 2026年3月頃 | 2026年5月頃 |
2025年度の補助金・助成金はこうなる!
事業再構築補助金は2025年も実施される?予想される公募回数は?
2025年も小規模事業者持続化補助金は実施される?17回公募のスケジュールを予想!
「IT導入補助金2025」確定!スケジュールはどうなる?変更点は?
2025年も事業承継引継ぎ補助金は実施される?初回スケジュールの予想を公開!
「うちの会社でも使えるかな?」
「こんな事業をやりたいんだけど、ぴったりの補助金が知りたい!」
などあなたの補助金に関するお悩みやお困りごと、ぜひ私たちに詳しくお聞かせください!
もちろん、具体的な活用方法が決まっていない方も大歓迎です。
実は、「補助金は申請すれば受給できる」わけではありません。
厳しい審査をクリアする必要があります。
ものづくり補助金は申請者の半分が不採択という難関補助金です。
審査通過率を飛躍的に上げるには、申請サポート会社の力を借りるのが鉄則!
提出書類の抜け・漏れがないように、弊社が万全のサポートで審査通過を目指します。
弊社は補助金申請のサポートを行っており、これまでに70億円以上の申請総額、2,000件以上の申請実績があります。
専門家による的確なアドバイスとサポートで、御社を採択へ導きます!ぜひお気軽に弊社にご相談ください。
「ものづくり補助金を活用したいけど採択されるか自信がない」
「どの補助金が自社で使えるのかわからない」
と言う方は、以下のお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせくださいませ。担当者があなたのお悩みに丁寧に回答いたします!