【2024年最新】無利子で融資を受けるには?利用後の実態も解説
実質無利子かつ無担保で融資が受けられる、ゼロゼロ融資。
金利負担がないので、融資を受けたいという方は多いですよね。
今回はゼロゼロ融資の種類や、実際にゼロゼロ融資を受けた方々がどうなったかを解説します。
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この記事を監修した専門家
補助金・助成金を専門とする行政書士として、補助金申請サポート実績300社以上を有する。
慶應義塾大学卒業後、大手製薬会社での経験を積んだ後、栃木県・兵庫県に行政書士事務所を開業。 『事業再構築補助金』、『ものづくり補助金』、『IT導入補助金』をはじめ、地方自治体を含む幅広いジャンルの補助金に精通。 リモートを中心に全国の事業者の補助金申請サポートを行っている。
無利子の融資(ゼロゼロ融資)とは?
無利子の融資、通称ゼロゼロ融資とは、金利や担保がほぼかからない特別な融資制度です。
この制度の目的は、中小企業や個人事業主が経済的な困難に直面した際に、金融負担を軽減するためです。
特に、急な資金需要が発生したとき、利子がかからないことで、事業者は資金繰りを効率的に行えるようになります。
近年だと、新型コロナウイルスの影響で多くの事業が経済的打撃を受けた際、政府が無利子の融資を実施し、多くの企業がその恩恵を受けました。
利息が発生しないため、返済の負担が軽減され、企業の再建に役立ったのです。
したがって、無利子の融資は、経済的困難な状況において事業者を支援し、事業の安定と再建を促進する重要な制度です。
ゼロゼロ融資の種類について
ここでは、ゼロゼロ融資をまとめました。
- 小口零細企業保証制度
- セーフティネット貸付(日本政策金融公庫)
- 新型コロナウイルス感染症特別貸付(日本政策金融公庫)
小口零細企業保証制度
小口零細企業保証制度は、資金調達が困難な小規模事業者を対象とした融資制度です。
この制度を利用することで、保証料が軽減され、低金利での融資が可能です。
小規模事業者は、経営基盤が脆弱であるため、資金調達の選択肢が限られています。
この制度は、企業の生存を支えるための重要な枠組みであり、事業の安定化に寄与します。
たとえば、ある小売店がこの制度を活用し、運転資金を確保したことで、急な需要増に対応し、売上を伸ばすことができました。
この成功事例は、小口零細企業保証制度の有効性を示しています。したがって、この制度は小規模事業者にとって非常に有益です。
2024年10月現在は融資が可能ですが、同年12月を終了予定としているので気をつけましょう。
引用:全国信用保証協会連合会(さまざまな保証制度)
セーフティネット貸付(日本政策金融公庫)
2024年6月に終了したセーフティネット貸付は、経済的困難に直面する企業にとって重要な資金調達手段です。
特に予期せぬ経済変動や自然災害などで、経営が困難になった場合に活用されます。
この制度の目的は、企業が一時的な資金難から脱し、持続的な事業運営を続けられるよう支援することです。
通常の融資条件では対応できないリスクが高い状況でも、柔軟な返済条件や低金利が設定されており、多くの企業が経営危機を乗り越える手助けとなっています。
ある企業が、外的要因で売上が急減した際にセーフティネット貸付を活用し、必要な資金を調達しました。
その結果、短期間で事業を立て直すことができ、倒産の危機を回避しました。
このような実例からも、セーフティネット貸付が企業の経営を守るための有効な手段であることがわかります。
結論として、セーフティネット貸付は、予期しない経済的困難に直面する企業にとって非常に価値が高い制度です。
この制度を活用することで、企業は経営の安定性を保ち、将来の成長に向けて歩み続けることができるのです。
引用:日本政策金融公庫(セーフティネット)
新型コロナウイルス感染症特別貸付(日本政策金融公庫)
こちらも2024年6月に終了した日本政策金融公庫のコロナ融資は、コロナウイルスの影響を受けた企業を対象とした特別融資です。
この融資の特徴は、返済期限が長く、無利子または低金利で提供される点です。多くの企業が経営難に直面している中、迅速な資金供給が求められています。
たとえば、コロナウイルスの影響を強く受けた飲食業界がこの融資を受けることで、厳しい経営環境を乗り越えることができました。
これにより、雇用の維持や店舗の運営を継続できるようになり、地域経済にもプラスの影響を与えています。
このように、コロナ融資は企業の生存を助け、経済の回復を促進する重要な支援策です。
引用:日本政策金融公庫(新型コロナウイルス感染症特別貸付)
ゼロゼロ融資利用後の企業の実態
ゼロゼロ融資を利用した企業は、資金繰りの改善が見られる一方で、依然として厳しい経営環境に直面しています。
これは、融資が短期的な資金不足を解消する一助となったものの、長期的な成長戦略の欠如が影響しているからです。
この現象の背景には、企業が融資に依存するあまり、自社の事業モデルや市場環境の変化に適応できていないという問題があります。
実際に、ゼロゼロ融資を受けた企業のうち、310件の倒産(2024年4月〜9月の間で)が報告されています。
特に、売上が回復していない業種では、融資の返済が経営を圧迫するケースも多いです。
このように、資金繰りは改善されたものの、実際の業績には課題が残っています。
ゼロゼロ融資を受けた企業は、融資に頼るだけでなく、自らのビジネスモデルを見直し、持続的な成長に向けた戦略を模索することが重要です。
経営環境が厳しい中でも、長期的な視点を持つことが、経営の安定につながります。
引用:日本経済新聞
ゼロゼロ融資利用後に経営を安定させるには
ゼロゼロ融資を利用した後、企業が経営を安定させるためには、戦略的な資金管理と経営改善が不可欠です。
まず、戦略的な資金管理が重要です。資金を適切に活用し、必要な部分に集中投資することで、無駄を省き、効率的な経営が可能になります。
また、ゼロゼロ融資以外の資金調達も適切に行い、キャッシュフローの安定化を図りましょう。
資金の流れを把握し、収益性の高いプロジェクトに資金を振り向けることで、短期的な利益を追求しつつ、長期的な成長も見込めます。
したがって、資金の使い方には慎重な計画が必要です。
さらに経営の改善にも注力すべきです。市場の変化や顧客のニーズに応じて、柔軟に経営戦略を見直すことで、競争力を保つことができます。
経営改善には、社員の意識改革や業務の効率化も含まれます。これにより、全体のパフォーマンスが向上し、経営基盤がより強固になるのです。
とある企業が内部の業務プロセスを見直した結果、コストを削減し、利益率が向上しました。
これらの改善は、経営の安定を実現するために重要です。
ゼロゼロ融資を利用した後は、戦略的な資金管理と経営改善に重点を置くことが、経営の安定につながります。
ゼロゼロ融資以外の資金調達手段
ゼロゼロ融資以外で、返済の負担が少ないものをピックアップしました。
- 補助金の利用
- クラウドファンディングの活用
- エクイティ・ファイナンスの活用
補助金の利用
補助金は、返済不要の資金であり、特に事業拡大や設備投資などに有効です。
政府や地方自治体が提供しており、応募条件を満たすことで得られる可能性があります。
また、事業を立て直しを目的とする場合は、事業再構築補助金を利用すると良いです。下記のコラムで詳しく解説しているので、ご覧ください。
【2024年最新】事業再構築補助金とは?2024年から見直しされた点を徹底解説!
クラウドファンディングの活用
クラウドファンディングは、主にインターネットを通じて資金を集める手法です。
多くの小口出資者から少額ずつ集め、資金調達するため、返済の必要がありません。
新しいアイデアや製品を広めたい事業者に適しており、支援者を巻き込みながら事業を推進できます。
あるベンチャー企業がクラウドファンディングで製品開発のための資金を調達し、最終的に大手企業との提携を実現しました。
このように、クラウドファンディングは単なる資金調達にとどまらず、経営戦略や顧客獲得の機会にもなります。
エクイティ・ファイナンスの活用
エクイティ・ファイナンスは、株式を提供することで資金を調達する方法です。
出資者には株式を提供する代わりに、融資のような返済義務はありません。そのため、キャッシュフローを圧迫せずに事業成長を支援できます。
具体的には、急成長中のスタートアップがエクイティ・ファイナンスで資金を調達し、事業拡大に成功した事例があります。
これにより、事業基盤を強化し、市場シェアを獲得する道が開けました。
【まとめ】無利子の融資利用後は計画的な返済と事業運営が必要です!
今回は無利子の融資について、種類や融資を受けた後、無利子の融資以外の資金調達について解説しました。
いくら無利子で融資を受けられるからといっても、返済が負担となり倒産してしまう企業もあるので十分気をつけましょう。
キャッシュフローや経営の安定化を図るため、ゼロゼロ融資以外の資金調達方も用いて考えておくと安心ですよ。
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