【第10回事業再構築補助金】審査項目の変更点は?
第10回「事業再構築補助金」の審査項目ではいくつかの変更点があります。
本コラムではその変更点について分かりやすく解説します!
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【第10回 事業再構築補助金】審査項目とは?
「事業再構築補助金」は、提出した事業計画書をもとに専門家によって審査され採択・不採択が決まります。
その審査の採点の基準が審査項目です。
事業実施体制・財務の妥当性、市場ニーズの検証、経済成長への貢献などが審査項目となっています。
満点中、何点くらい満たしているか審査されます。
当然、高得点なほど採択率が上がります。
「事業再構築補助金」の審査には審査項目の他に加点項目というものがあります。
加点項目は「満たすと加点されるボーナスポイントのようなもの」です。
「事業再構築補助金」では、高い点数を獲得した計画から順に採択されるので、採択率を高めるため加点項目を積極的に取りましょう。
「事業再構築補助金」公式サイト
第10回公募「事業再構築補助金」の公募要領
【第10回 事業再構築補助金】審査項目の変更点
第10回「事業再構築補助金」では「事業化点」「再構築点」「政策点」の3つの観点から審査されます。
それぞれ5つほどの項目があります。
今回「事業化点」「再構築点」の項目に変更箇所がありました。
事業化点の変更点
ターゲットとするマーケットにおける競合他社の状況を把握し、競合他社の製品・サービスを分析し、自社の優位性が確保できる計画となっているか。
特に、価格・性能面での競争を回避し継続的に売上・利益が確保できるような差別化戦略が構築できているか(オープン/クローズ戦略等を通じた知財化戦略や標準化戦略による参入障壁の構築、研究開発やブランディング・標準化を通じた高い付加価値・独自性の創出、サプライチェーンや商流の上流・下流部分を自社で構築するなど他社が模倣困難なビジネスモデルの構築、競合が少ない市場を狙うニッチ戦略等)
【解説】
これまでは競合他社の分析は求められていませんでしたが、10回からは競合他社の製品・サービスの分析が求められるようになりました。
また、価格・性能面での競争を回避することが求められるようになりました。
「価格競争に陥らない、また性能面での競争にも陥らないこと」に注意しましょう。
「性能面での競争を回避し……」とは、「自社の技術が他社にすぐに模倣されていたちごっこにないような工夫ができているか?」という意味です。
事業化に向けて、中長期での補助事業の課題を検証できているか。
また、事業化に至るまでの遂行方法、スケジュールや課題の解決方法が明確かつ妥当か
【解説】
将来的に発生する課題やリスクについても考えることが求められるようになりました。
再構築点の変更点
自社の強み、弱み、機会、脅威を分析(SWOT 分析)した上で、事業再構築の必要性が認識されているか。
また、事業再構築の取組内容が、当該分析から導出されるものである
か、複数の選択肢の中から検討して最適なものが選択されているか
【解説】
SWOT分析を活用する文言が新たに加わりました。
SWOT分析は、自社の事業の状況等を、強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)の4つの項目で整理して分析する方法です。
これにより、事業の戦略方針が明確になり、事業計画書に説得力が生まれます。
戦略方針が不明確な計画書が多かったのでこの項目が新たに追加されたのかもしれません。
経産省によるSWOT分析の解説
SWOT分析はものづくり補助金でも取り入れられています。
下記のコラムではSWOT分析の概要などについて解説しているのでぜひ参考になさってください。
【SWOT分析テンプレートあり】ものづくり補助金の事業計画書の書き方
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