【不動産融資】どこで借りる?不動産に融資を活用する方法を解説!

不動産向け融資は、企業や事業主が利用するケースが多いです。 しかし、どこで融資が受けるのか、金利は一般の融資とは違うのかなど、気になるところは多いですよね。 今回は不動産向け融資について解説します。
井上 雅也

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不動産 融資

この記事を監修した専門家

監修専門家: 井上卓也行政書士

井上 卓也

代表・行政書士

補助金・助成金を専門とする行政書士として、補助金申請サポート実績300社以上を有する。

慶應義塾大学卒業後、大手製薬会社での経験を積んだ後、栃木県・兵庫県に行政書士事務所を開業。 『事業再構築補助金』、『ものづくり補助金』、『IT導入補助金』をはじめ、地方自治体を含む幅広いジャンルの補助金に精通。 リモートを中心に全国の事業者の補助金申請サポートを行っている。

不動産融資とは?

不動産融資とは、不動産の購入や開発を目的として、金融機関が提供する資金調達手段です。

不動産融資は住宅ローンと異なり、個人だけでなく企業や事業主が利用するケースが多いことが特徴です。

この融資は、主に不動産投資や商業用不動産の開発、事業資金の確保に利用されます。

不動産融資の仕組みは、融資を受ける方が不動産を担保として金融機関に差し出すことが基本です。

これにより、金融機関にとって貸し倒れのリスクを軽減する仕組みとなっています。

不動産融資には多種多様な種類があり、用途や条件に応じて選択することが重要です。

たとえば、不動産投資目的で利用するローンと、商業施設の建設資金として利用するローンでは、金利や返済条件が大きく異なります。

不動産融資を活用することで、適切な資金計画を立てることで投資効率を高める効果が期待できます。

不動産購入や開発を検討している場合は、ご自身の資金力や融資条件を事前に確認することが成功の鍵となります。

不動産融資と住宅ローンとの違い

住宅ローンは主に個人が自宅を購入する際に利用する融資であり、不動産融資とは目的や利用条件が異なります。

住宅ローンは、自己居住用の住宅を購入するためのもので、長期返済が可能である点が特徴です。

一方、不動産融資は、投資用不動産や事業用不動産を対象としており比較的短期の返済期間が設定されることが多いです。

審査基準にも違いがあり、住宅ローンは借り手の年収や返済負担率が審査の中心となりますが、不動産融資では担保となる不動産の価値や収益性が重視されます。

たとえば、不動産融資を利用して賃貸物件を購入する場合、その物件の賃料収入が重要な判断材料となります。

このように、住宅ローンは個人の生活基盤を支えるための融資であり、不動産融資は投資や事業展開を支えるための資金調達手段として位置づけられています。

それぞれの目的に応じて適切な選択をすることが重要です。
住宅ローンとの違い

不動産融資の金利について

不動産融資の金利は、前提として借り手の信用力や担保の評価、金融市場の状況によって異なります。

不動産融資の金利は住宅ローンと比較して高いことが多いです。これはリスクが高い投資や事業用の融資であるためです。

金融機関は収益不動産の融資においては、予想される収益の安定性を慎重に評価したうえで金利を決定します。

金利には固定金利と変動金利の選択肢がありますが、不動産融資では変動金利が採用されることが多いです。

これは、不動産市場や経済情勢が融資期間中に変動する可能性が高いためです。

ただし、リスクを軽減するために、一定期間固定の金利を設定するハイブリッド型のローンも存在します。

不動産融資を検討する際には、金利だけでなく、融資手数料や事務手数料などのコストも考慮することが重要です。

これらを総合的に比較することで、最適な融資条件を見つけることができるでしょう。

不動産融資を受けるための条件

不動産融資を受けるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。

主に審査の対象となるのは、申請者の信用力担保となる不動産の価値そして収入や返済能力です。

これらの条件は、金融機関が融資リスクを評価するための重要な基準となります。

信用力の評価では、過去の借入履歴やクレジットスコアが重視されます。

支払いの遅延や未払いがある場合、融資の審査に不利となる可能性があります。また、担保となる不動産の価値は、融資額の大きさに直接影響します。

金融機関は、不動産の市場価格や収益性を慎重に評価し、それをもとに融資可能額を決定します。

さらに、申請者の収入や現在の負債状況も考慮されます。安定した収入があることや、返済負担率が一定の基準を下回っていることが重要です。

これらの条件を満たすためには、事前に自身の財務状況や担保価値を確認しておくことが大切です。

また、金融機関ごとに審査基準が異なるため、複数の選択肢を検討することが成功につながります。
不動産融資の条件

不動産融資実行までにかかる日数

不動産融資が実行されるまでにかかる日数は、融資の種類や金融機関の手続き状況によって異なります。

一般的には、融資申請から実行までに1か月から2か月程度の期間を要することが多いです。

このプロセスには、申請書類の提出、審査、契約手続きなどが含まれます。

まず、融資申請に必要な書類を準備する段階で、正確かつ完全な情報を提供することが重要です。

書類に不備がある場合、審査が遅れる可能性があります。次に、金融機関が申請内容をもとに信用力や担保の評価を行い、審査結果を通知します。

この段階で、不動産の現地調査や査定が行われることもあります。審査に通過すると、最終的な契約手続きが行われ、融資が実行されます。

ただし、申請内容に問題があったり書類の追加提出が必要になったりする場合はさらに時間がかかる可能性もあります。

そのため、融資実行までの日数を短縮するためには、必要書類を事前に揃え、迅速に対応することが求められます。

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不動産融資の具体的な種類

不動産融資の具体的な種類について解説します。

  • 収益不動産ローン
  • 事業用不動産ローン

収益不動産ローン

収益不動産ローンは、不動産投資を目的とする個人や法人向けの融資です。

このローンの主な目的は、投資用不動産を購入するための資金調達にあります。

不動産から得られる賃料収入が返済能力の根拠とされるため、購入する物件の収益性が重要な判断材料となります。

収益不動産ローンが注目される理由は、少ない自己資金で高額な投資用不動産を取得できる点にあります。

これにより、不動産投資初心者から経験豊富な投資家まで、幅広い層が利用しやすい仕組みとなっています。

たとえば、賃貸マンションやアパートを購入し、その家賃収入をローンの返済に充てるケースが典型的な利用例です。

また、金融機関は不動産自体を担保に取るため借り手の個人信用情報よりも、物件の収益力を重視することが特徴です。

一方で、収益不動産ローンにはリスクも伴います。

借り手の収入にかかわらず、空室率の上昇や物件価格の下落によって収益が減少すると、返済が困難になる場合があります。

このため、物件選びの段階で収益性や将来の市場動向を慎重に分析することが重要です。

収益不動産ローンは、投資資金を効率的に調達する有用な手段ですが、返済計画やリスク管理を徹底することで、資産形成の強力なツールとなります。

おすすめの収益不動産ローン|セゾンファンデックス

セゾンファンデックスの収益不動産ローンは、収益物件への投資を検討する方にとって、魅力的な選択肢の一つです。

このローンは、投資家の多様なニーズに応える柔軟な条件設定と迅速な審査プロセスが特徴です。

セゾンファンデックスは、融資対象がアパートやマンションなどの収益物件に特化しており、安定した収益が見込める資産に適した条件を提供しています。

このような特性から、初心者から経験豊富な投資家まで幅広い層が利用しやすいです。

具体的には、セゾンファンデックスは自己資金の割合や収益物件の評価額に応じた融資を行い返済プランも投資計画に合わせて調整できる点が優れています。

長期的な返済スケジュールを組むことで、投資リスクを分散しながら安定的なキャッシュフローを確保することが可能です。

また、オンラインで仮審査が可能なため、初めての利用者でも手続きが透明で安心できます。

このように、セゾンファンデックスの収益不動産ローンは、資産形成や収益の最大化を目指す投資家にとって、有力な選択肢といえます。
参考:セゾンファンデックス(事業者向け不動産担保ローン)

事業用不動産ローン

事業用不動産ローンは、企業が業務に必要な不動産を取得または改修するための資金を調達する際に利用されます。

このローンは、店舗、オフィスビル、工場、倉庫などの商業用不動産の購入や建設に特化した金融商品です。

事業の安定性や将来性が審査の重要なポイントとなり、融資の返済は事業収益から行われることが一般的です。

事業用不動産ローンの利点は、企業が自社の成長や事業拡大に合わせて必要な不動産を所有できる点にあります。

たとえば、拡大する業務に対応するために新たなオフィスビルを購入するケースや、製造ラインの増設に伴い工場を新設するケースが典型例です。

これにより、賃貸物件を利用する場合に比べ、長期的なコスト削減が可能となる場合があります。

一方で、このローンは収益不動産ローンと比べて金利が高く設定される傾向があり審査基準も厳格です。

金融機関は事業計画の信頼性、資金の使途、返済計画を詳細に確認します。

そのため、資金調達の準備段階で、事業計画書の作成や担保の提供など、綿密な準備が必要です。

また、不動産を取得した後も、事業運営の状況に応じて柔軟に対応する姿勢が求められます。

事業用不動産ローンは企業の成長を支える重要な手段である一方、借入後の資金運用や経営状況の管理が、成功の鍵を握ります。

適切な計画と運営により、事業の発展に貢献する資金調達方法として活用できます。

おすすめの事業用不動産ローン|アサックス:事業者向け不動産担保ローン

アサックスの事業者向け不動産担保ローンは、経営資金の調達を検討している事業者に、柔軟かつ迅速な資金提供を可能にする商品です。

事業に必要な資金は、設備投資や運転資金、事業拡大資金などが挙げられますが、アサックスのローンはこれらの用途に応じた多目的な利用が認められています。

このローンの最大の特徴は、不動産を担保とすることで融資額を高額に設定できる点です。

また、申し込みから実行までのプロセスが効率化されており、急な資金需要にも対応可能です。

審査がスピーディーで、担保価値の評価を重視するため、事業計画が未確定な段階でも利用できる場合があります。

この点は、中小企業やスタートアップ企業にとって大きな利点です。

さらに、アサックスは金利や返済条件の設定にも柔軟性があり、事業のキャッシュフローに応じた無理のない返済計画を立てることができます。

そのため、事業運営を圧迫することなく、スムーズに資金調達を進めることが可能です。

アサックスの事業者向け不動産担保ローンは、経営資金を確保しながら事業の成長を支える頼れる選択肢としておすすめです。
参考:アサックス:事業者向け不動産担保ローン

不動産融資に落ちた場合の対処法

不動産融資に落ちた場合の対処法
不動産融資に落ちた場合でも、適切な対処を行うことで再度融資を受ける可能性を高めることができます。

まずは融資審査に通らなかった理由を明確に把握することが第一歩です。

金融機関に審査基準を確認し、不足している条件や改善が必要な点を特定することが重要です。

たとえば、信用力が問題であれば、クレジットスコアの改善を図る必要があります。これには、既存の借入を早期に返済し、信用履歴を整えることが有効です。

また、担保となる不動産の評価が低い場合は別の不動産を担保に提供するか、追加の担保を用意することを検討します。

さらに、返済能力に課題がある場合は、自己資金を増やして頭金の割合を高めたり、収入証明を整えたりすることで審査基準を満たす可能性が高まります。

別の金融機関に申し込むことも有効な手段です。金融機関ごとに審査基準が異なるため、条件が合うところを探すことで融資が実現する場合があります。

専門家のアドバイスを受けることも有益であり、融資仲介業者やファイナンシャルプランナーを利用することで、適切な解決策を見つけやすくなります。

焦らず冷静に対応することが成功への近道です。

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今後の不動産融資市場について

今後の不動産融資市場は、経済状況や金融政策の動向に大きく影響を受けると考えられます。

近年、金利の変動や規制強化の影響により不動産融資の条件が変化しています。

特に、中央銀行による金融政策が市場に大きな影響を与え、低金利政策の持続や引き締め政策への移行が注目されています。

また、人口減少や都市部への集中といった社会的な要因も、不動産市場全体の動向に影響を及ぼします。

これに伴い、融資対象となる不動産の需要や価値が地域によって異なる傾向が見られます。

たとえば、地方の不動産の評価が低下する一方で、都市部や収益性の高い不動産への需要が増えることが予想されます。

さらに、環境規制や持続可能性に対する関心の高まりも市場の動向に影響を与える要因です。

エネルギー効率の高い不動産や再生可能エネルギーを活用したプロジェクトが注目されており、これに特化した融資商品が増える可能性があります。

これらの変化に対応するためには、今後の経済や市場動向を注視し、柔軟に戦略を調整することが重要です。

不動産融資を検討する際には、専門家の意見を取り入れつつ、長期的な視点で資金計画を立てることが必要です。

【まとめ】不動産向け融資を適切に利用しよう!

今回は不動産向け融資について解説しました。

不動産は金額が比較的大きいので、少額の融資に比べると、より信用情報や返済能力が評価されます。

不動産向けの融資は、担保に不動産を用いるケースがほとんどなので、慎重に検討・判断してください。

当コラムを参考に、リスクを踏まえて不動産業を運営しましょう。

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