マイナンバーカード 暗証番号なしはいつから開始?

現状ではマイナンバーカードの申請時に暗証番号を設定しますが、今後は設定の難しさから暗証番号なしでカードが作れるようになります。
梅沢 博香

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マイナンバーカード なぜ暗証番号の設定をなくすの?

現在、マイナンバーカードを申請する際には、専用サイト「マイナポータル」にログインするための4桁の暗証番号を設定する必要があります。

しかし、認知症の患者や高齢者などから「設定や、その後の管理が難しい」などという声が出ているため暗証番号がなしになります。

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マイナンバーカード 暗証番号なしはいつから?

2023年11月にも暗証番号を設定なしでマイナンバーカードの申請や交付ができるようになります。

出典:NHK

暗証番号を設定しないマイナンバーカードでも保険証として使える?

マイナンバーカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」。

「マイナ保険証」に関連する法律の改正法が、7月2日の参議院本会議で賛成多数で可決・成立しました。

これにより健康保険証は来年秋に廃止され、マイナンバーカードと一体化されます。

暗証番号を設定せずにカードが交付された場合でも、健康保険証と一体化すれば、顔認証や目視で本人確認を行い、保険証として使えます。

マイナンバーカード 暗証番号を設定しないと何ができなくなる?

暗証番号を設定しないマイナンバーカードでは、何ができなくなるのでしょうか?

以下、マイナンバーカードに設定した暗証番号を使うシーンです。

(1)署名用電子証明書暗証番号
実印を押すことに相当するものです。確定申告など重要な公的書類に使います。

(2)利用者用電子証明書暗証番号(4桁数字の暗証番号)
​マイナポータルサイトへのログイン、コンビニで住民票の写しなどを取る際に使います。

(3)住民基本台帳用暗証番号(4桁数字の暗証番号)
引っ越しの際に、転入届を出すときの本人確認時に使います。

(4)券面事項入力補助用暗証番号(4桁数字の暗証番号)
​​証券会社などのオンラインで使います。(名前や住所を打ち込まなくても、自動入力されます。)

具体的には、新型コロナワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)アプリを使用するとき、「マイナポータル」で公金受取口座の登録を行うときなどです。

総務省の発表によると、暗証番号を設定せずにカードが交付された場合は、「マイナポータル」などの利用はできなくなるようです。

暗証番号を使うタイミングは、「引越しのときだけ」や「確定申告のときだけ」などやや限定的なので、暗証番号未設定のマイナンバーカードでも日常的に不便を強いられるわけではなさそうです。