農業の防犯カメラに使える補助金は?補助額や注意点を解説【2026年版】 | みんなの補助金コンシェルジュ

農業の防犯カメラに使える補助金は?補助額や注意点を解説【2026年版】

農業の害獣対策や農作物の盗難防止としての防犯カメラ購入に、自治体の補助金が使えることがあります。本コラムでは、使う時の注意点や補助額などについて分かりやすく解説します。

執筆: 梅沢 博香公開日: 2026-04-21
農業の防犯カメラに使える補助金は?補助額や注意点を解説【2026年版】
井上 卓也カミーユ行政書士事務所 代表・行政書士

補助金・助成金を専門とする行政書士として、補助金申請サポート実績300社以上を有する。 慶應義塾大学卒業後、大手製薬会社での経験を積んだ後、栃木県・兵庫県に行政書士事務所を開業。『事業再構築補助金』、『ものづくり補助金』、『IT導入補助金』をはじめ、地方自治体を含む幅広いジャンルの補助金に精通。リモートを中心に全国の事業者の補助金申請サポートを行っている。

ポイント

  • 農業用の防犯カメラに使える補助金は、自治体の制度が中心

  • 補助額は「導入費用の1/2・上限10万円前後」が目安(自治体により異なる)

  • 防犯カメラの導入目的が「盗難防止」「鳥獣被害対策」「経営改善」など、補助金の趣旨に合致していることが重要

農業の防犯カメラに使える主な補助金は?

個人の農家が防犯カメラを導入する場合、最も使いやすいのは自治体の補助金です。

自治体は、農作物の盗難や鳥獣被害を防ぐ目的で、農業者向けに設備導入費の一部を補助することがあります。これらの制度は個人でも申請できるケースが多いため、現実的な選択肢になります。

項目

内容

補助率

1/2程度

上限額

約10万円前後

対象

個人農家・小規模事業者


このように、導入費用の半分程度を補助してもらえるケースが多く、数万円〜10万円程度の負担軽減が見込めます。

自治体の補助金は使いやすい一方で、募集条件には注意が必要です。

  • 募集期間が短い(数週間〜数か月)

  • 毎年必ず実施されるとは限らない

  • 予算上限に達すると早期終了する

そのため、自治体の公式サイトや農政課の情報を定期的に確認し、募集が始まったらすぐ申請できるよう準備しておくことが重要です。

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国の補助金は使える?

防犯カメラ導入が補助される国の制度も一部ありますが、個人の農家が単独で使えません。

例えば、鳥獣被害防止総合対策交付金がその一例です。

この制度は、農作物を荒らすシカやイノシシなどの被害を防ぐための、地域ぐるみの活動を国が総合的に支援する制度です。

センサーカメラなどのICT機器を活用した被害対策も支援対象に含まれていますが、以下のような特徴があります。

  • 市町村が作成する「被害防止計画」に基づいて実施される

  • 地域協議会や団体が主体となる

  • 個人農家が単独で申請する仕組みではない

このように、個人が自由に防犯カメラを設置する目的では使えず、地域全体での鳥獣被害対策の一部として導入される形になります。

鳥獣被害防止総合対策交付金については以下のコラムでくわしく解説しています。

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農業の防犯カメラ導入に使える自治体の補助金

農業の防犯カメラ導入が補助される自治体の補助金を紹介れます。

愛知県碧南市|令和8年度農業経営改善支援事業補助金

愛知県碧南市では、認定農業者などの経営改善を支援するため、防犯対策に関する補助制度が用意されています。

この制度は、認定農業者や認定新規就農者が、自らの経営計画を達成するために行う設備投資を支援するもので、防犯カメラの設置や鳥獣被害対策も対象に含まれています。

予算には上限があり、申請が集中すると期間内でも早期終了する可能性があります。

項目

内容

対象者

認定農業者・認定新規就農者

補助率

1/2以内

上限額

10万円

対象例

防犯カメラ設置、鳥獣被害対策など

碧南市の制度を活用した場合、費用負担は以下のようになります。

  • 防犯カメラ設置費用(機器+工事):200,000円

  • 補助金額(上限適用):100,000円

  • 自己負担額:100,000円

このように、導入費用の約半分を補助でカバーできるため、初期コストを大きく抑えることが可能です。

参考:愛知県碧南市

京都府久御山町|農産物等防犯対策事業

京都府久御山町では、農作物や農業用機械の盗難防止を目的とした、防犯カメラに直接使える補助制度が用意されています。

農業分野の補助金の中でも、「盗難対策」を明確な目的としている点が特徴です。

この制度では、防犯カメラの導入にかかる費用を幅広く補助しており、機器費だけでなく工事費まで対象になる点が大きなメリットです。

項目

内容

対象者

町内在住の認定農業者、出荷組合など

補助率

1/2以内

上限額

10万円(トレイルカメラは5万円)

対象経費

カメラ本体、録画装置、設置工事など

■ 対象となる設備(具体例)

  • 防犯カメラ本体

  • 録画装置(レコーダー)

  • 中継機器・通信機器

  • ポール・ケーブルなど設置資材

  • 設置工事費

久御山町の制度を利用した場合の費用イメージは以下の通りです。

  • 防犯カメラシステム一式:150,000円

  • 補助金額(1/2):75,000円

  • 自己負担額:75,000円

このように、半額補助により導入ハードルを大きく下げられます。

参考:京都府久御山町

農業の防犯カメラに補助金が使える条件は?

自治体の補助金を利用して農業用の防犯カメラを導入するにはいくつかの条件があります。

条件は自治体ごとに異なりますが、多くに共通ものを紹介します。

対象者に条件がある(認定農業者など)

多くの自治体では、すべての農家が対象になるわけではありません。主に対象となるのは以下のような方です。

  • 認定農業者

  • 認定新規就農者

  • 農業者団体(出荷組合・農家組合など)

例えば久御山町では、個人だけでなく農業者が組織する団体も対象に含まれています。そのため、自分が対象になるかどうかは、事前に自治体へ確認することが重要です。

導入目的が制度の趣旨に合っている必要がある

補助金は「何のために導入するのか」が重要です。主な対象目的は以下の通りです。

  • 農産物や農機具の盗難防止(防犯対策)

  • 鳥獣被害の軽減

  • 農業経営の改善につながる設備投資

単に「カメラを設置したい」という理由ではなく、被害防止や効率化につながることを説明する必要があります。

購入前の申請が必須(先着順が多い)

補助金で最も注意すべきポイントが申請のタイミングです。

  • カメラ購入・工事の前に申請が必要

  • 交付決定前の契約や支払いは対象外

  • 多くの自治体で先着順

自治体の制度は予算に上限があるため、募集開始後すぐに締め切られるケースも珍しくありません。

設置場所の権利関係を確認する

防犯カメラを設置する農地の権利関係も重要な条件です。

  • 自己所有地 → 問題なし

  • 借地 → 所有者の同意が必要

久御山町の制度では、借地に設置する場合に同意書の提出が求められています。事前に関係者の了承を得ておくことが必要です。

台数や申請回数に制限がある

多くの自治体では、予算の公平性を保つために制限が設けられています。

  • 1年度につき1回まで

  • 1人あたり2台まで

  • トレイルカメラは上限額が低い(例:5万円)

このように、無制限に導入できるわけではないため、必要な台数や設置場所を事前に整理しておくことが大切です。

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農業の防犯カメラに補助金を活用する際の注意点は?

補助金を活用して防犯カメラを導入する場合、いくつかの重要なルールがあります。

事前に把握しておかないと「申請したのに対象外だった」というケースもあるため、ポイントを押さえておきましょう。

予算には上限があり「先着順」が基本

自治体の補助金は、あらかじめ決められた予算の範囲内で実施されます。

  • 募集期間内でも予算に達すると受付終了

  • 先着順が基本(場合によっては抽選)

例えば、碧南市の制度では、申請が集中した場合に受付順が抽選になるケースもあります。

購入・設置の「前」に必ず申請する

補助金で最も重要なルールが申請のタイミングです。

  • 購入・契約・工事は申請後に行う

  • 交付決定前の支払いは対象外

すでに設置済みの設備は補助対象にならないため、必ず申請→承認→導入の順番を守りましょう。

事前相談と書類準備をしっかり行う

補助金の申請では、複数の書類提出が必要です。

  • 見積書

  • 機器のカタログ

  • 設置場所の図面(カメラの向きなど)

特に注意したいのが書類不備です。

  • 不備があると再提出が必要

  • 自治体によっては受付順がリセットされる場合あり

書類に不備があると再度並び直しになるケースもあるため、事前に窓口で内容を確認するのが安全です。

借地の場合は「同意書」が必要

設置場所が自分の所有地でない場合は、追加の手続きが必要になります。

  • 土地所有者の同意が必要

  • 署名・押印付きの同意書を提出

例えば久御山町では、借地への設置には同意書の提出が求められています。事前に地主へ相談しておかないと、申請が進められない可能性があります。

カメラの種類によって補助額が変わる

導入する機器の種類によって、補助内容が変わる場合があります。

カメラの種類

上限額の目安

据え置き型カメラ

約10万円

トレイルカメラ(移動式)

約5万円

例えば、久御山町では、トレイルカメラ単体での設置は上限5万円とされています。

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監修者

監修者からのワンポイントアドバイス

農業の害獣対策の必要性が益々高まって来ています。防犯カメラなどの導入のサポートとして補助金を検討される方も多いことかと思います。自治体の補助金は比較的使いやすく、半分程度を補助してくれますので優先的に検討されると良いでしょう。