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業務改善助成金で車両購入はできる?対象条件と活用事例を解説

業務改善助成金で車両が購入できる条件や事例について分かりやすく解説します。

執筆: 梅沢 博香公開日: 2026-03-12
業務改善助成金で車両購入はできる?対象条件と活用事例を解説
井上 卓也カミーユ行政書士事務所 代表・行政書士

補助金・助成金を専門とする行政書士として、補助金申請サポート実績300社以上を有する。 慶應義塾大学卒業後、大手製薬会社での経験を積んだ後、栃木県・兵庫県に行政書士事務所を開業。『事業再構築補助金』、『ものづくり補助金』、『IT導入補助金』をはじめ、地方自治体を含む幅広いジャンルの補助金に精通。リモートを中心に全国の事業者の補助金申請サポートを行っている。

ポイント

  • 業務改善助成金では車両購入は原則として助成対象外

  • ただし、業務の生産性向上につながる特殊車両などは対象になる場合がある

  • 物価高騰の影響を受けた特例事業者であれば一般車両(軽トラ・バンなど)も対象になる可能性がある

業務改善助成金で車両購入はできる?

令和8年度の業務改善助成金では、車両購入は特種用途自動車のみ対象です。一般的な乗用車や社用車は対象外となります。

助成対象となる車両

生産性向上に直結する「特殊設備付きの車両」のみ対象です。

  • ナンバープレートが「8」から始まる特種用途自動車(800ナンバー)

  • リフト付き福祉車両など、業務効率化が認められる車両

助成対象外となる車両

移動手段としての用途にとどまる車両は対象外です。

  • 一般的な乗用車、軽自動車

  • トラック、バンなどの貨物車両

  • 設備のない社用車

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「業務改善助成金」をわかりやすく解説!

業務改善助成金で車両購入する6つのポイント

特種用途自動車でも、要件を満たさなければ助成対象になりません。重要なポイントは以下の4点です。

  1. 生産性向上につながるかを示す

  2. 交付決定後に購入する

  3. 相見積もりを取得する

  4. 財産の処分制限に注意する

1.生産性向上につながるかを示す

車両導入によって、業務時間の短縮や人手削減などの効果を具体的に説明する必要があります。

例:リフト付き車両で送迎時間を短縮し、業務効率を改善する

2.交付決定後に購入する

交付決定前の契約・発注・支払いはすべて対象外です。

3.相見積もりを取得する

適正価格を証明するため、複数社の見積もりが必要です。

区分

必要な見積もり数

新車

2社以上

中古車

3社以上

4.財産の処分制限に注意する

30万円以上の車両は一定期間、自由に売却・廃棄できません。処分時は労働局への事前相談が必要です。

車両購入は例外的な扱いのため、「特種用途自動車に該当するか」「生産性向上につながるか」の2点を事前に整理しておくことが重要です。

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業務改善助成金で車両購入した活用事例

令和8年度の業務改善助成金において認められている「特種用途自動車」を導入し、生産性向上を実現した介護事業場の事例を紹介します。

活用事例:リフト付き特殊車両の導入(介護・福祉事業場)

助成金活用前の課題

車椅子を利用する方の送迎において、標準的な車両を使用していたため、乗降のたびにスタッフが手作業で介助を行わなければなりませんでした。

この介助作業には多大な時間と労力がかかり、送迎業務全体の効率が低下していました。

また、スタッフの身体的負担も大きく、他の専門的な介護サービスに充てる時間が不足していることが課題となっていました。

導入による効果

助成金を活用して「リフト付き特殊車両」を導入したことで、利用者が車椅子のままスムーズに乗降できるようになりました。

これにより、1回あたりの送迎時間が大幅に短縮され、スタッフの労働能率が向上しました。

捻出された時間を直接的な介護サービスや業務改善の検討に充てることが可能となり、事業場全体の生産性が向上しました。

この生産性向上によって生まれた利益を原資として、雇用保険被保険者である労働者の賃金引上げを円滑に実施することができました。

令和8年度より、助成対象となる車両は「特種用途自動車」(ナンバープレートの分類番号が8で始まるもの、またはこれに準ずるリフト付き福祉車両等)に厳格化されています。

一般的な乗用車や貨物車は、いかなる理由があっても対象外となるため、選定の際は必ず車検証などで規格を確認してください。

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よくある質問

Q:福祉車両を導入する場合、車両本体以外の費用も助成対象になりますか?

はい、助成対象となる可能性があります。

助成対象となる機械装置(この場合は特殊用途自動車)の導入に必要な設置費用(造作費)などは、助成対象経費として認められます。

ただし、車両の修理費や車検費用などは対象外となるため注意が必要です。

Q:業務改善助成金で軽トラは購入できますか?

いいえ、令和8年度からは購入できません。令和8年度の改正により、「特種用途自動車」以外の自動車は助成対象外となりました。軽トラックは一般的に貨物車両に分類されるため、たとえ業務で使用する目的であっても助成を受けることはできません。助成対象となるのは、ナンバープレートの分類番号が「8」で始まる車両や、リフト付き福祉車両などの特殊な設備を持つ車両に限定されています

Q:業務改善助成金は個人事業主でも申請できますか?

はい、申請可能です。

本助成金は、雇用保険に加入している労働者がいる中小企業・小規模事業者を対象としており、これには個人事業主も含まれます。

ただし、賃金を引き上げる対象の労働者が、「雇入れ後6か月を経過している雇用保険被保険者」であることなどの要件を満たしている必要があります。

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参考:業務改善助成金

参考:業務改善助成金Q&A

参考:中小企業最低賃金引上げ支援対策費補助金(業務改善助成金)交付要綱

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監修者

監修者からのワンポイントアドバイス

業務改善助成金では、車両購入は原則として助成対象外とされています。ただし例外もあり車両導入によって業務時間の短縮や人員配置の効率化が実現できる場合は対象になるケースがあります。また車両本体のみではなく、車両関連費用も対象となってくる場合もあります。ぜひ専門家に相談をされると良いでしょう。