【2026年度版】省力化補助金のカタログ注文型・一般型の採択率は?よくある不採択理由も解説 | みんなの補助金コンシェルジュ

【2026年度版】省力化補助金のカタログ注文型・一般型の採択率は?よくある不採択理由も解説

中小企業省力化投資補助金には、カタログから製品を選ぶ「カタログ注文型」と、より自由度の高い「一般型」の2種類があります。それぞれの最新の採択率(交付決定率)について解説します。

執筆: 梅沢 博香公開日: 2026-06-16
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井上 卓也カミーユ行政書士事務所 代表・行政書士

補助金・助成金を専門とする行政書士として、補助金申請サポート実績300社以上を有する。 慶應義塾大学卒業後、大手製薬会社での経験を積んだ後、栃木県・兵庫県に行政書士事務所を開業。『事業再構築補助金』、『ものづくり補助金』、『IT導入補助金』をはじめ、地方自治体を含む幅広いジャンルの補助金に精通。リモートを中心に全国の事業者の補助金申請サポートを行っている。

ポイント

  • 省力化補助金の採択率は一般型約66%、カタログ注文型約71%と比較的高い水準で推移している

  • 不採択の主な原因は、補助対象要件の不足や付加価値向上の説明不足

  • 採択率を高めるには、「現状の課題→省力化投資→付加価値向上」の流れを数値で具体的に示すことが重要である

省力化補助金の採択率は?

省力化補助金の採択率は、一般型が約66%、カタログ注文型が約71%です。

どちらも比較的採択されやすい補助金といえます。

一般型は、第1回から第5回公募までの累計採択率が約65.9%で、安定した水準を維持しています。

一方、カタログ注文型は公募回によって採択率にばらつきがあるものの、2024年11月から2026年4月までの累計採択率は約70.9%となっており、一般型をやや上回っています。

このように、省力化補助金はどちらの申請枠も採択率が6割を超えており、要件を満たしたうえで適切な事業計画を作成できれば、十分に採択を目指せる補助金です。

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一般型の採択率

一般型の採択率推移

一般型の採択率は、第1回から第5回までの累計で約65.9%です。

各回とも60%〜70%程度で推移しており、安定した採択率を維持しています。

公募回

申請数

採択数

採択率(計算値)

第1回

1,809

1,240

68.5%

第2回

1,160

707

61.0%

第3回

2,775

1,854

66.8%

第4回

2,100

1,456

69.3%

第5回

2,035

1,251

61.5%



一般型は、事業者ごとの課題に合わせてオーダーメイド・セミオーダーメイドの設備やシステムを導入できる申請枠です。

申請数が増加した第3回以降も6割以上の採択率を維持しており、比較的採択を目指しやすい補助金といえます。

カタログ注文型の採択率

カタログ注文型の採択率推移

カタログ注文型の採択率は、2024年11月から2026年4月までの累計で約70.9%です。

(この申請枠は、随時公募を受け付けているため、一般型のように「第〇回公募」というスタイルではありません)

一般型よりもやや高い水準ですが、時期によって採択率に大きな差があります。

期間

交付申請数

交付決定数

採択率

2024年11月~12月

200

150

75.0%

2025年1月~2月

900

100

11.1%

2025年3月~4月

1400

1000

71.4%

2025年5月~6月

2400

1200

50.0%

2025年7月~8月

2800

2800

100.0%

2025年9月~10月

3700

2100

56.8%

2025年11月~12月

3800

3400

89.5%

2026年1月~2月

3600

3200

88.9%

2026年3月~4月

5800

3500

60.3%


カタログ注文型は、事務局があらかじめ認定した「カタログ掲載製品」のみが対象となるため、本来は採択率が高くなりやすい傾向があります。

実際に2025年11月以降は80%を超える高い採択率で推移していました。

一方で、2026年3月~4月は申請件数が5,800件まで増加した影響もあり、採択率は60.3%まで低下しています。

このように、カタログ注文型は全体として高い採択率を維持しているものの、申請件数や審査状況によって採択率が大きく変動する点に注意が必要です。

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省力化補助金で不採択になる主な理由は?

省力化補助金で不採択となる主な理由は以下の5つです。

1.公募要領に沿った事業計画になっていない

事業計画書の内容が審査基準に沿っていない場合、不採択となる可能性があります。

主な例として、以下が挙げられます。

  • 事業の必要性や市場性、実現可能性の説明が不十分

  • 補助金の目的と事業内容が一致していない

  • 加点項目への対応漏れがある

2.補助対象要件を満たしていない

補助対象となる要件を満たしていない場合は、採択されません。

主な例として、以下が挙げられます。

  • カタログ掲載製品や既製品の導入のみで、オーダーメイド・セミオーダーメイド要件を満たしていない

  • IoT・AI・ロボットなどのデジタル技術が活用されていない

  • 業務時間の削減など、省力化効果が見込めない

3.省力化効果や付加価値向上の説明が不十分

審査では、設備導入によってどのような成果が生まれるのかが重視されます。

主な例として、以下が挙げられます。

  • 省力化指数の数値だけを示し、実際の効果が説明されていない

  • 売上拡大や生産性向上などの付加価値向上が見えない

  • 現場の課題やボトルネックが第三者に伝わらない

4.投資計画が適切ではない

投資規模と事業内容のバランスが取れていない場合も、不採択の原因となります。

主な例として、以下が挙げられます。

  • 事業規模に対して投資額が大きすぎる

  • 期待される効果に対して投資額が小さすぎる

  • 財務計画の数値に整合性がない

5.書類不備や手続き違反がある

申請内容が適切でも、手続き上の不備があると不採択や交付取消しの対象となる場合があります。

主な例として、以下が挙げられます。

  • 見積書や相見積もりの取得方法に不備がある

  • 必要書類の提出漏れがある

  • 誓約事項への違反や二重受給が発覚する

採択されやすい計画書とは?

採択されやすい計画書には、「現状の課題→省力化投資→付加価値向上」の流れが明確で、数値を用いて具体的に説明されているという共通点があります。

1.現状の課題を具体的に示す

まずは、自社が抱える課題を明確に説明しましょう。

例えば、

  • 人手不足により月○時間の残業が発生している

  • 特定業務に担当者の作業が集中している

  • 手作業による入力業務がボトルネックになっている

といったように、数値を用いて現状を示すことが重要です。

2.補助対象要件を満たす投資内容を説明する

導入する設備やシステムが補助金の要件を満たしていることを具体的に記載します。

例:

  • IoTを活用した生産管理システム

  • AIを活用した画像検査装置

  • ロボットによる自動搬送設備

など、デジタル技術を活用した省力化投資であることを明確にしましょう。

3.省力化効果を数値で示す

導入後にどの程度の効果が見込めるのかを、具体的な数字で説明します。

例:

  • 年間500時間の作業時間削減

  • 人件費を年間300万円削減

  • 作業工程を30%短縮

など、定量的な効果を示すことで計画の信頼性が高まります。

4.付加価値向上につながることを説明する

省力化補助金の審査で特に重視されるのが、削減した時間やコストをどのように事業成長につなげるかです。

例:

  • 削減した時間を営業活動に充て、売上を10%増加させる

  • 生産性向上により利益率を5%改善する

  • 新規顧客の獲得に注力し受注件数を増やす

など、売上拡大や生産性向上につながるストーリーを示しましょう。

5.財務計画に整合性を持たせる

投資額や収益計画、賃上げ計画などの数値に矛盾がないことも重要です。

例:

  • 事業規模に見合った投資額になっているか

  • 売上計画と利益計画に整合性があるか

  • 賃上げや雇用維持の方針が示されているか

を確認しましょう。


また、補助金申請のプロの手を借りるのも、採択率を上げるひとつの有効な手段です。

弊社では省力化補助金の申請サポートをしております。以下のフォームよりぜひお気軽にお問い合わせください。

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参考:省力化補助金

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監修者

監修者からのワンポイントアドバイス

中小企業省力化投資補助金は、数ある国の補助金の中でも比較的高い採択率で推移しています。しかし、申請すれば必ず通るというわけではありません。直近のカタログ注文型における採択率の低下傾向が示すように、申請件数の急増に伴って審査は年々厳格化していますので専門家の支援を仰ぐと良いでしょう。